記事と資料 リンク 発言する保護者ネットワーク from 大阪 大阪の教育の明日を考える会 大阪教育文化センター Afternoon Cafe 学校選択制について @osaka_net からのツイート |
Q 学校を選べるのはいいことでは? A 学校選択制は、「選んでもいい、選ばなくてもいい」という制度ではなく、「自分で自己責任で学校を選ばなければならない。選んだ以上は、自分で責任をとること。」という制度です。いったん選んだ学校を変更することはできず、とても不自由な制度です。 「幼稚園や保育園の友達みんなで同じ学校に行きたい。」というのも不可能にします。 そもそも、「選ばなければならない」という前提そのものが、おかしくないでしょうか? どの地域に住んでいても、どの学校に入学しても、十分な教育環境を保障されることが大切なはずです。 Q 学校選択制のもとで競争すれば、教育環境が向上するのでは? A たしかに教育関係者の努力は必要です。しかし、「他校との競争」で全てが解決できる訳ではありません。 たとえば学校ごとのテスト点数で競争すると、先生方は「学校全体の平均点数」をあげることに必死になり、一人一人に向き合って「つまづき」や「課題」を乗り越え支えるだけの余裕がなくなります。 過度の競争は、教育に歪みをもたらします。 実際に、学校間のテスト点数競争に勝つために教師が答えを教えたり、障害児を欠席させるなどの問題事例も生じています。 Q 学校説明会で、子どもにあった学校をきちんと選べますよね? A 学校説明会では、どの学校も「わが校は素晴らしい」と自己紹介するので、実際の様子は分かりにくいです。結局、保護者は不確実な噂を集めるのに必死になります。これまで学校選択制を導入した地域では、「噂やイメージだけで学校が選ばれてしまう」という弊害が生じています。 Q テスト点数が公表されたら、学校を選びやすくなりますよね?
Q 山間部の遠距離通学や、兄弟が別の学校になってしまう事例を解決するには、学校選択制が必要では? A そのような個別事情による通学先の変更制度は、現在もあります。これを弾力的に運用すれば問題は解決します。ですから、このことを理由として全面的な学校選択制を導入する必要はありません。 Q いい先生がいる学校を選んで入学させたいです。
Q 不人気校に生徒が集まらないのは仕方ない? A 「不人気校」になり生徒数が減少すると、部活動や学校行事に支障が出てしまいます。教育予算も十分に配分されなくなります。本来なら、どの学校に入学した生徒にも十分な教育環境が保障されるべきなのに、学校選択制はそれを困難にしてしまいます。 学校選択制を続けてきた東京では、生徒数の格差が年々増大し、本来の10分の1程度しか生徒がいない学校も存在します。 そもそもイメージや噂だけで「不人気」になってしまうことが多く、それは「仕方がない」とは言えないと思います。 Q 「不人気校」も、人気が出るように努力すればいいのでは? A いったん「不人気校」になり生徒数が減少すると、レッテルが貼られてしまい、生徒数は年々減少していく悪循環になります。どんなに教員が努力をしても、その学校には少人数の生徒と保護者しかいないので、そのことが外部に広く伝わりにくく、「人気校」に復活するのは極めて困難です。
Q 地元の学校に行きたくないから、学校選択制を実現してほしい。 A もし、地元の学校に問題があるのなら、学校や教育委員会が協力して、問題点を解明して改善することが必要です。現在および未来の生徒のためにも解決が必要です。それをせずに「別の学校に行けばよい」というのは、本当の解決ではないのでは? Q 学校選択制を廃止・見直しするところもあるの? A 次の地域で、廃止や見直しが進められています。
Q 学校選択制で、地域と学校の結びつきが弱まるとは、どういうこと?
Q 学校選択制で、教員と保護者が責任や自覚をもつのはいいことでは? A 学校選択制によって学校間の競争が強まります。橋下市長は、「教員が努力して競争することによって教育はよくなる」、「保護者は自分が学校を選んだことに責任を持つことになる」と言います。 しかし、教育環境の整備は行政と政治の責務です。その責務を十分に果たさず、教育予算も削減しておきながら、「教員と保護者が責任を持ちなさい」というのは、無責任ではないでしょうか? |
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